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インド・家庭内暴力法発効・・・女性に朗報

2006/11/06 16:30

 

10月26日、長年インド社会で議論され続けて来た「家庭内暴力法」が遂に発効した。主婦に対する、夫若しくは同居している男性の家庭内暴力を違法とし、違反者に対しては最高1年間の懲役刑、若しくは2万ルピー(約5万円)の罰金が課せられる事になった。新しい法律では、暴力行為のみならず、精神的‘いじめ’も含まれる。インドではダウリ(花嫁の持参金)やサティー(夫がなくなった場合の殉死)と言う慣習があり、これに関連し、様々な精神的‘いじめ’がはびこっている。婿方で何か欲しくなると、花嫁をして実家に現金を無心させる。其れが出来なければ花嫁に暴力を振るい、最悪、偽装自殺まで発展するケースがダウリの典型である。又、サティー慣習では、夫と死別した女性は不吉な女性と看做され、公式の場所には一切出られない。離婚した女性の再婚は非常に難しく、未亡人同様、世間から冷たい目で見られる。女性は常に弱い立場に置かれており、家庭内暴力を受けてた経験のある女性は全体の約70%と言う調査結果もある。更に、今回の法律で、既婚女性には、夫の家に居住する権利も与えられた。本年2月、インド最高裁判所は「全ての結婚は、宗教の如何を問わず、結婚届を出さなければならない」と言う判決を下している。其れまでは、州や宗教で異なり、結婚届を任意としている州も多かった。その為、夫は結婚しても結婚届けを出さず、女性は夫の家に住む権利もなく、最悪、いじめられ追い出されるケースも多々あり、女性はただ泣き寝入りするしかなかった。離婚も簡単に行われた。そのような現実の中で、今回のような宗教のに如何を問わず女性の保護法が発行された事は、インドの歴史の中で画期的なことである。問題は、この法律がちゃんと守られるかどうか、如何に実行されるかがだ。兎も角、2006年はインドの女性保護の2法が成立し発行した歴史的な年となった。インド政府は、人道問題にも着々とメスを入れているようだ。
参考までだが、パキスタンには、イスラム教徒4人の証言が揃わないとレイプ犯罪が成立しないと言う慣習がある。逆に揃わない場合、女性が姦通罪に問われかねない。「フドゥ-ド法」である。現在、この法改正の動きがあるが、イスラム教指導者と保守派議員は「コーランの教えに反する」と激しく抵抗している。人権団体とイスラム保守派の対決は今でも続いている。女性が人権を奪取し、自己主張するようになれば、イスラムの社会は変わるだろうが、其れはイスラムの教えに反すると言う自己矛盾に陥るらしい。宗教は難しい。

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