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高齢者転倒事故・・・実例紹介・・・

2012/01/23 01:34

 

 

「お袋」の転倒事故、同じ状態・同じ境遇の方へ、実例として参考まで…。

 

「要介護度2」のお袋、「一人暮らしはもう無理」な状態になりつつあり、子供とケア・マネージャーが集まってどうしようか話し合う段取りになっていた。だが、結論が出る前に、不安が現実となってしまった。

 

21日、1050分頃、姉から電話があった。緊急時連絡先となっている兄からの連絡の伝言である。「さっきヘルパーさんから電話があった。実家に行ったのだが母は玄関を開けなかったので、仕方なく帰った。窓から顔を出したので玄関が開くのを待っていたが、何時もと違うヘルパーなので不審に思い玄関を開けなかったのだろう。その報告を受けたケア・マネージャーが緊急連絡先になっている兄にその旨を連絡した」「兄は実家に何回も電話したが母は出て来ない」「どうしたら良いか」との相談であった。兄に電話したが、内容は同じであった。実際に実家に電話してもお袋は出て来ない。

 

「不吉な予感」が走り、急遽自宅に行くことにした。小生が一番実家に近く車で約20分、実家に着いたのは11時半頃だった。家に入ると、不吉な予感が的中、寒い部屋の畳の上にお袋が倒れていた。ブルブル震えて声が出ない。何が起こったのか? 聞いても答えられない。まずは抱きかかえて布団の上に移そうとしたのだが、死にそうな声で「痛い!」と騒ぎ、なす術がない。転んで骨折したのだと直ぐ判った。寒い中、下半身はグジャジュジャに濡れている。冷体温も気になった。直ぐ、布団をかけ、暖房をつけ、頭の下に枕を差し入れ、119番に電話した。数分後、救急車は約20分位かかると連絡が入った。119番通報が多いらしい。寒さのせいだろう。

 

救急車が来るまで、姉と兄に連絡、病院が決まるまで待機態勢を依頼した。わずか1020分だが、‘てんてこ舞い’である。お袋をさすりながら話しかけ続けたが、お袋は声が出ない。一生懸命何かを言おうとしているのだが、何を言っているのかさっぱり判らない。出来る事は、冷えた体を温める事だが、触れば「痛い」と苦痛の顔、布団を重ねることくらいしか無い。手を握り、頭と顔を摩るしかない。

 

12時頃、救急車のサイレンが聞こえたので、家の外に出て傘を振って合図をした。後は救急隊に任せるだけ…、素人は何もできない。救急隊への状況説明と事務手続き、事務手続きは口頭で答えるだけなので面倒ではなかったが、お袋の「過去の病歴」を聞かれ、答えられず困った。病歴は緊急入院先選択に重要らしい。(90歳にもなれば、嫌がる病院も多いらしい)。運良く、高齢者の骨折による緊急入院に慣れている病院に空きベッドがあり、即決できた。

 

病院到着は1時前であった。お袋は、途中の車の揺れでも「痛い」「痛い」と叫ぶ。救急隊の対処は素晴らしく、感謝の一言である。無言で帰ってしまったが…。

 

病院に到着後、即レントゲン、大腿骨骨折と判明した。足を引っ張ると痛みは和らぐらしい。病室に入り、看護婦さんが着替えをさせたが、動かすたびに「痛い」と泣き叫ぶ。その声が、段々大きくなるのを聞いて、正直「ほっ」とした。お袋は、声も出ず真面な会話は出来なかった。「何が何だか判らない」、完全にパニック状態であった。よほど痛かったのだろう。

 

実家に帰り、集合した姉と兄に状況説明し、病院から言われた「いつも服用している薬」と「必要な身の回り品」を持って、午後6時頃に再度病院に行った。お袋は、大分顔色が良くなっていた。だが、「ここはどこ」「何故ここにいるの」…、お袋には「転んで骨折した記憶」はない。説明しても良く判らないようだ。ただ、子供たちの顔を見て微笑んでいたが…。

 

今回は「運が良かった」としか言いようがない。だが、「運」に任すわけにいかない問題である。どうすれば良いのか…、一人の高齢者に数人の介護が必要になる。

 

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