先日、久しぶりに‘鳴門の暴れん坊’(C氏)と再会した。相変わらず、次から次へと出て来るアイデアの具体化に日々奔走しているようだ。自然界が対象なので可能性は無限にあるだろう。全て「具体的に‘やるか否か’」にかかっている。
昨年会った時に話題になった「汚染された宇和島の海に自然をとり戻す構想」、C氏は‘海の緑化’による海水浄化を熱心に語っていた。C氏によると、宇和島の海は元来豊かな海であるが、「過渡の養殖」と「環境に関する知識不足・無関心」により、年々汚染が進んだようだ。C氏は、専門のワカメ栽培による海水の浄化を研究し実験していた。C氏曰く、「養殖場地域一帯は海底に餌の残渣や魚糞が堆積し土壌が肥え過ぎているため(窒素・燐分)、ワカメのメカブは太り大きくなるが、肝心の葉が伸びない。土壌に栄養分が少ない場合は、海水の栄養分を吸収しようとするため、葉が伸び大きくなる。筏でワカメを養殖する鳴門では2mほどになるワカメの葉、宇和島では60~70㎝位にしかならない。太ったメカブ、味はイマイチで、どうしようもない」と悩んでいた。まだマル秘なのだろうが解決策が見つかったらしい。どのように解決するか楽しみである。
その宇和島の海、C氏が目を輝かせて言っていた。「サンゴの成長が異常に早い」と…。海水温上昇、潮の変化、海水の質の変化、サンゴの栄養分の増加等々が原因だろうが、自然界は着実に変化しているようだ。
C氏は果実栽培のプロ、C氏曰く「果実は子孫を残すため、選ばれた実に一生懸命エネルギー(糖分)を貯め込む。土壌が痩せている場所では、其の本能は顕著に現れ、非常に甘くなる果実が多い」…。自然のスイカやメロンやブドウ、梨や桃などは典型的例だろう。自然農法で作られている中央アジアやインドのスイカやメロンやブドウは、異常に甘い。厳しい自然環境の為せる業だ。果実生産者の最重要技術は剪定、生った実の大半を思い切って切り落とさなければならない。そうしないと実が総共倒れとなる。実は小さく甘みも不足する。
今年は山小屋の裏庭で花壇造りを始めた。自然状態が一番だが、雑草だけでは少々興醒めである。2か月ほど前、近所の八百屋でカボチャを3鉢買って育てることにした。1鉢は枯れてしまったが、残りの2鉢からは葉・蔓が勢いよく伸び、今花盛り、黄色い大きな花が原始林の中で目立っている。その葉の下に2個の実を見つけた。今は、3㎝、6㎝位の実だが…。実はなったが枯れてしまったものもある。花の数は多いが、生る実の数は限られている。カボチャが本能的に生き残れそうな実を選択するのだろう。自然界では全ての実を大きくすることは出来ない。環境に恵まれない実は抹殺される。
植物界は自然の変化を正直に表現する。動物界もそうだろう。違うのは人間界のみ…。植物界・動物界の子孫延命本能を人間界に当てはめると悪魔の発想となる。悪夢の世界だが、歴史的に数々悲惨な実例がある。ジェノサイドもその変形だろう。
人間界、人口の爆発的増加傾向は止まらない。異常気象の影響もあり、やがて「食料不足」と「水不足」の時代が来ると思う方が自然だろう。「食料不足」と「水不足」…、飢饉=地獄の世界…。
今「アフリカの角」「ソマリア」の飢饉が騒がれている。だが、先進国はそれどころではない。明日以降、今後の世界経済がどうなるかで頭が一杯の政治家・経済人が殆どだろう。所詮一過性の事象だろうが…。
人口増加問題は禁句となっているようだが、このまま行けば地獄状態に陥る事は見えている。医療技術の発展で寿命が延び、人口は益々増加し、高齢者は益々増加する。中国の某省政府は「2人っ子政策」を検討中である。人口問題、人間ゆえの悩みであり、難題である。本音と建前の世界…、「自然に逆らう人間の宿命」だろう。
カボチャは何も考えない。気楽である。


by はぐれ雲
「怒りのアフガン」…米軍コー…