この2週間、世界の株価は急下降、‘2番底’論議が巷で流行っている。欧米先進国の「経済回復の遅れ」と「金融不安」、そこに中国の「人民元限定切り上げ」と「大幅賃上げの動き」等々、不安要因が重なったのが主因だろう。中国株も下降気味である。
2004年以降、上海総合指数とSENSEX指数は、1~2ヶ月のズレと‘振れ幅’に多少の差があるが、良く似た動きをしてきた。だが、今年になり、SENSEX指数は、上海総合指数のみならず世界の株価と異なった動きをしている。
年初の上海総合指数は3,300ポイントのレベル、7月2日の終値は2,383ポイント、この2週間の下げが目立つが、年初より30%以上も下がっている。一方SENSEX指数は、年初は17,500ポイントのレベル、7月2日の終値は前日比48ポイント下がって17,461ポイント、年初と略々同じレベルである。今年に入り、一時16,000ポイント台に下げたが、17,000ポイント台で安定している。
上海総合指数とSENSEX指数は、規模も市場の性格も異なるが、両国の経済現状を比較する指数としては参考になる。グラフを作成すれば違いは一目瞭然だろう。
先日、中国は日本の1970年代初頭、インドは1960年代初頭の状態に似ていると紹介したが、この40~50年間、世界の金融市場の規模は巨大化し、システムも革命的に変わってきている。単純に日本の高度経済成長期(インドの場合)とそれ以降の10年間(中国の場合)と比較できないが、トレンドを見る上では参考になるかも知れない。
CNNのインタビューに出たムンバイの女性曰く「35年前に結婚した時、両親・兄弟・親戚から数々の金の宝飾品をもらった。其れが習慣…。当時の金の価格は1トロイオンス200米ドル位、結婚後も自分で金を買い続けてきた。しかし、今は1,250米ドル、高すぎてとても買えない。この際、一部は将来「娘にあげる」為に、一部は換金して株を買おうかと思っている」と。かなり金持ちそうな女性であった。
危機に強い金、高くなり過ぎて、インド庶民は買えなくなっている。逆に、利益確定売りをして、株に替える者も出てきているようだ。
インドの今年のモンスーンは平年並みで、数日の間に全インドがモンスーン入りする。農業関係者は安堵、穀物、食糧油用種作物、サトウキビ等々は昨年比大幅な収穫増になりそうだ。GDP成長率は近々上方修正されるだろう。9%台になる可能性が大きい。
インドの株価は、世界の投資家が「インドをどのように評価するか」によるだろうが、成長の可能性が大きい安全弁として、様々なマネーがインドに流れる可能性は大きい。「2010年末にはSENSEX指数は20,000ポイントになる」と言うアナリストもいるが、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界でもある。


by iza-bear
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