調査捕鯨船とシー・シェパードの抗議船との「2度目の衝突」が報じられた。憤り苛立っている日本人も多い事だろう。オーストラリア政府の対応は、‘煮えきらぬ対応’と言うより、予想される8月の総選挙のキャンペーンの一つに‘反捕鯨’を掲げ、「抗議船」の‘無法なやり方’には一切触れず、集票に有効利用しようとしている様だ。その程度の国・国民なのだろう。
インドではオーストラリアの「インド人差別問題」が国民の関心事になっている。事態は益々こじれ、両国の関係がギクシャクしてきた。年末年始に立て続けに「インド人留学生殺人事件」が発生、インド政府はオーストラリアに抗議し安全対策を要請、更にインド人留学生に注意を喚起した。オーストラリア政府の対応は素っ気無いものであった。
先日ビクトリア州の警察長官が「国際学生安全フォーラム」で、各国留学生に注意を促した。長官のインド人留学生に対するアドバイスは、(The Times of Indiaより引用)
‘keep a low profile and try to look as poor as you can to avoid attacks’‘Indian students could make themselves less of a target if they do not display their gadgets, don’t display their iPods, don’t display valuable watch, don’t display valuable jewellery,
インド人留学生は非難ごうごう、実に‘馬鹿らしい’と言うより、長官の‘傲慢’な考え方に怒り狂っている。‘プライドを傷つけられた思い’と‘怒り’だろう。「オーストラリア側には、一切`非’は無い」とも取れる警察長官の発言である。
オーストラリア政府高官は、オーストラリアは「人種差別国家」ではないと繰り返し主張しているが、メルボルンだけで1年間に1,000~2,000人のインド人が襲撃され、数年前から「カレー・バッシング」「インド人叩き」がある事は周知の事実である。今さらオーストラリア政府は言い訳で出来ないだろう。しかも、最近は殺人事件にまで発展している。本年1月にインド政府がオーストラリア政府に安全対策を依頼したにも関わらず、依然としてインド人襲撃が続出している。
近々、両国政府高官が改めて会談する事になっているが、政府高官が幾ら話してもインド国民の反オーストラリア感情は当分癒せないだろう。インド人に「オーストラリアは人種差別国家・インド人蔑視国家」と言うイメージが植えつけられてしまった。現在、オーストラリアには12万人のインド人留学生がいるが、今年は20~30%減少すると予想されている。
インド人は‘アーリア人’の文化と性格(国民性)を継承している。アーリア=高貴と言う意味である。インドの正式国名は‘バラット’=偉大と言う意味である。‘アーリア’が訛ったのが‘イラン’、パキスタンもアーリア人の文化と性格を継承している。インド、パキスタン、イラン、この3国に通じる似た国民性は、「プライドが極めて高い」と言う点である。プライドを傷つけられた場合、狂人的に反抗する。いい加減に妥協はしない。「インド人のプライドを傷つけるような事をしない。プライドを傷つけるような事を言わない。」…これはインド人と付き合う鉄則である。更に、インドの場合「理論」「筋論」を重視する。「理不尽な説明」は通用しない。
ビクトリア警察長官、オーストラリア政府高官、全然インド・インド人の事を判っていないようだ。このまま行けば、インドとオーストラリアの関係は益々悪化する。インド国民は「インド人差別問題」と捉えている。完全にプライドを傷つけられたと感じている。そう簡単には収拾しないだろう。
インド人が異国の一地域に異常に増え、そこで一箇所に集まり、インドにいるのと同じ行動をすれば、反感を抱く異国民の気持ちは判らないではないが…。印・豪感情問題、どうなる事か…。


by Tom
ガソリン1ガロン3.5ドル…高い…