アメリカの台湾への武器売却、総額64億ドル、地対空誘導弾PAC3( ロッキード製)を含む最新鋭兵器の売却である。台湾の軍事力拡大、アメリカは「中・台の軍事バランス」を考慮したものと平然と言いのけているが、そう考えるのはアメリカのエゴ、中国が怒るのは当然だろう。中国は「内政干渉」と憤慨している。今や「G2」と言われる時代、「アメリカ一国主義」の延長線上で中国を考えるのは危険である。冷戦時代の米ソ関係と同じように考える必要があるだろう。それだけ中国は力を付けており、特に「中国の経済力」は無視できない規模になっている。中国が臍を曲げれば‘ドルが崩壊’する時代である。
最近、世界各国の軍備拡大が目立つ。この1ヶ月だけでもかなり大きな動きがある。
アメリカはパキスタンに無人偵察機12機を無償で供与する方針を発表した。インドを意識してか、小型で空爆機能を持たない無人偵察機だが、その他にもかなりの金額の最新鋭兵器をパキスタンに供給している。アメリカは「テロ対策」としているが、パキスタンは「インド対策」用としても活用している。周知の事実であり、インドは抗議しているが、如何ともし難い問題である。
先日、インドはアメリカに最新型牽引式M777・155mm榴弾砲(Howitzer)145門を発注した。最大射程24km、ロケットを装備すれば30kmまで射程範囲になる。当然、パキスタンを意識しての軍備強化である。6億4,700万ドル。更に、インドはロシアと戦闘機ミグ29を29機発注(12億ドル)、購入を決めているロシア空母の修繕改造費(23億ドル規模)も交渉中である。
リビアはロシアと20機以上の戦闘機を含む20億ドル規模の大型武器商談中との事。当然、中国も北朝鮮も英仏独も世界各地で武器商談をやっているだろう。
アメリカ議会は「武器メーカーの代理人」である各州知事の予算要求を略々全面的に承認した。今後「トップ・セールス」で世界中に売り捌かなければならない。武器を売る為には武器の消費を増やさなければならない。武器の消費拡大=紛争拡大、若しくは、世界の政治的緊張を高めなければならなくなる。
オバマの平和路線とは裏腹に、世界の緊張は高まりつつある。泥沼化したアフガニスタン紛争はパキスタンに伝播・拡大、連日テロ事件が発生している。イラン問題は平行線、イスラエルが何時「狂気の沙汰」の行動に出るか判らない。アフリカ諸国の紛争は一切解決されていない。スーダン、ソマリア、ジンバブエ…、そしてテロリストや武装部族に武器が氾濫している。テロリストに資金力がついているのだと思う。ソマリアの海賊も多額の身代金を享受している。海賊行為は止められないだろう。
オバマは「核廃絶」を謳っているが、核兵器処理には莫大な費用がかかる。核兵器処理が中々進まぬ主因だろう。核兵器処理は先送りし、平常兵器・最新鋭兵器で儲けようと言う腹だろうか?…と疑いたくなる。「大量破壊兵器」は許せぬが、「平常兵器」は許す? 「防衛兵器」は許す? 何か変である。
「武器メーカー」、「世界で暗躍している武器商人」、「武器商人とタッグを組んでいる政治家」、「ロビーストの世界」、この構造を壊滅しないと、世界の紛争は終わる事はないだろう。裏で紛争を仕組んでいる武器商人もいる筈である。アルカイダの「真の黒幕は武器商人」の可能性がある。
直接的関係がなくても、アルカイダを「自分の目的に沿って誘導する」ことは、そう難しくはなかろう。イスラム教徒を激怒させる事もそう難しくない。情報操作で何とでもできる。テロを拡散させ世界中に危機感を煽るやり方…、「テロリストの目的」と「武器商人の目的」が合致する。イスラエルを極度の恐怖状態に陥らせ、イランを攻撃させるやり方も選択肢の一つだろう。戦争になれば、武器商人にとっては「特需」になる。過去の歴史が証明しているシナリオ、そうならなければ良いが…。だが、着々と混乱の道を歩み始めている様な気がする。
物騒な発想だが…。どうも最近「憎悪の諍い」見え隠れする。「宗教間の諍い」も増えている。「凋落する一方のアメリカ」と「一人勝ちし強大化しつつある中国」とバランス、どう調整できるか今後の課題だろう。「自称民主大国のエゴ」と「自称共産大国のエゴ」との闘いゆえに危険である。ナショナリズムの高揚に繋がらなければ良いとは思うのだが、中国の基本思想は「中華思想」、所詮、漢民族主義、厚い「文化的障壁」がある。
「酔っ払いの戯言」かも知れないが…。


by Tom
ガソリン1ガロン3.5ドル…高い…