<< 2007年03月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

「林住期」と「サブプライムローン」

2007/03/05 16:16

 

 

日々新たな発見がある。昨日、新聞を読んでいたら2つの言葉に惹かれた。 

一つは、「林住期」と言う言葉である。2,500年ほど前の古代インドで生まれた人生に関する考え方である。人生を4つの時期に別けて考える。「学生期」(がくしょうき)、「家住期」(かじゅうき)、「林住期」(りんじょうき)「遊行期」(ゆぎょうき)。「林住期」は社会人としての務めを終えた後、全ての人が迎える、最も輝かしい「第三の人生」である、と言う人もいる。2,500年程前は、人生4050年。遊行期は‘臨終’期に近く、死を待つ期である。従い「林住期」は、社会的役割(家住期)を終え、これから余生を送る為の蓄えを持った余裕のある人間が、「如何に人生を送るか、送るべきか」を考えて生きろ、一番意義深い人生の期間であると諭している。基本的にはバラモン階級の坊さんの教えであり、仏教の影響も受けている。ある者は解脱への道を歩む。

もう一つの言葉は「サブプライムローン」。アメリカでは住宅ローンを借りる人の15%がこの「サブプライムローン」を使って住宅を買っており、住宅ローン全体の約10%を占めていると言われている。この「サブプライムローン」が住宅業界好況を支えた一つの要因ともなっていた。一般的に信用力の低い人を対象とした住宅ローンで、貸付対象者の資格基準が緩いが、代わりに支払い金利が一般金利より高い。最初の数年は低利固定金利で設定し、その後は高金利で設定する。10%以上の金利を設定する事も多い。多くの人が、アメリカの好調な右肩上がり経済、個人収入増の期待、更に、買い取った住宅の価格の上昇を期待し、それを前提に無理して借金し住宅を買うのが流行っていた。住宅は必ず値上がりすると思い込んでおり、住宅の値上がり分を担保に新たなローンを借りて、高金利となったサブプライムローンの返済に充てれば良い、と言うのが一般的考え方だったようだ。バブル期の心境である。然し、収入が増えず、住宅の価格が上がらないと負担が大きくなる。借金地獄に陥る。元来信用力の低い階層である。カードローンに陥り易い。アメリカ政府関係者は必死に「アメリカ経済は底堅い、経済は好調」と言い続けているが、貧困層にとっては極めて苦しい状況になりつつあるようだ。株の下落も影響が出てくるだろう。同様に借金して株で「賭け」をしている者も多い。右肩上がり経済の幻想である。

日本人の「林住期」は、50代、会社生活で言えば管理職から定年、そして体が自由に動かせる時期までとなろうが、人それぞれ、様々な人生模様だろう。林住期に入っても、「住」=住宅ローン返済に喘いでいる人もいるだろうし、働かなければ生活できない人もいる。「遊行期」の親の面倒を見続け、自分も「遊行期」に入ってしまう人もいるだろう。経済的余裕の無い人も多く、職を探している人も多い。「林住期」を考えられる人、「暇」を持て余している人は幸せである。そう言う人生を送れ、「輝かしい第三の人生を送れ」と言うエールであろうが、具体的な「自分の林」が中々見つからない、それほど余裕もない、と言うのが実態と言う人も多かろう。全て「気の持ち様」である事は判るが…。

カテゴリ: 世界から  > 世界の話題    フォルダ: 指定なし

コメント(0)  |  トラックバック(1)

 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/trackback/128029

トラックバック(1)

2007/03/08 15:02

サブプライムローン [コーヒーの香る朝]

 

本日の日経に米国の住宅ローン市場に変調が起きている。信用力の低い人を対象とした高金利型のサブプライムローンの延滞や物件の差し押さえが増加し、昨年末以降、同ローンを専門とする金融機関の破綻が相次いでいる…