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インド・・・村議会議員の50%を女性枠に・・・憲法改正論議!

2009/08/20 23:19

 

 インドの民主主義を根幹から支える制度に、パンチァヤット制がある。元来、南インドで根付いた村落共同体の治世制度だが、その後、全インドに広まった。

 

1993年の憲法改正で、村議会に相当するパンチェヤットの選挙を、州政府の責任において実施する事が義務化された。国会から村議会に至るまで、全ての議会議員を民主選挙で選出する民主制度を、全インドに徹底する為である。但し、選挙実施に関しては州政府の自主性を尊重している。従い、憲法改定当初は、「州政府」や「地場政党」の「都合」や「打算」など、何らかの理由で選挙は遅れ遅れになり、選挙実施は州によりまちまちであった。現在は、ほぼ全州でパンチャヤット選挙が行われ、代表(議員)の総数は200万人を超えている。

 

パンチァヤット(Panchayat)とは、サンスクリット語のパンチ(=5)、ヤット(会議)、村落共同体で選ばれた5人の賢人・長老による会議が語源で、共同体構成員はパンチャヤットの決定に従う制度である。個人同士の諍いや、村同士のトラブルも、パンチャヤットが治めてきた。今では、村落共同体の様々な課題を議決する議会になっている。連邦共和制のインド、州政府の下に、県レベルの議会、郡レベルの議会、村落レベル(1村ないし複数の村から構成する)議会がある。

 

1993年の憲法改正で、パンチャヤットの議席の三分の一は女性枠と規定したが、現在、女性枠を50%に引き上げる憲法再改定が検討されている。州によっては50%を女性枠と規定し、既に実行している州もある。「指定カースト枠」「指定部族枠」の「国会議員枠」や「公立学校の優先入学枠」など、人口比で枠を設定し、貧民の権利を優先しているインド民主主義、パンチャヤット制の規制再改定で、女性枠を人口比=50%にし、女性の権利を留保しようとしている。徹底して「制度上の平等性」を追及する姿勢である。女性差別の国と思われているインド、制度上は低カースト層と女性を優遇する国になってきている。

 

農村=村落共同体の人口は、約8億人、その村にも着々と近代化の波が押し寄せつつある。都市と旧態依然とした農村社会の狭間に置かれた農民の子弟、社会現象として「中途半端な農村雑業層」が増え始めている。「農業専業」でも「都会雑業請負」でも生計を立てることが困難な階層も増えてきている。正に「労働予備軍」である。

 

中央政府の「農村・農民・農業支援策」「教育政策」が、末端まで浸透し、確実に実施される為は、パンチャヤットの機能の充実化が不可避となっている。女性の実務能力に期待しているようだ。課題は…。パンチャヤットの機能を十分に発揮できるようにさせる財政支援、財政システムの構築だろう。

 

しかし、思い切った政治をやるものだ…。インドの貧富格差や女性差別を云々する日本人は多いが、日本とインド、どちらが実質的差別国なのか?インドには‘一票’の地域格差も無い。

 

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